そうそう、思い出せば、ホテル関連で、もう一つトクをしていた、な。

サラリーマン駆け出しの頃の、ある日、神戸へのクルマでの出張があった。
若造の出張だっので、認められる出張費は6000円くらいだったと思う。

ボクは、その出張費の6000円を浮かしてやろうと、前の晩からクルマの中で寝た。そして、翌朝目が覚めると7時過ぎ。なんとなく、グルグルとする脳みそに刺激を入れたくて、朝飯は、どこかでモーニングをとって、がつんとコーヒーを飲んでやろうと思ったが、その時間に開いているのはホテルのコーヒーショップぐらいだろうと、ホテルを探した。

ここでよしよしと、しばし探して、小さなホテルの1階にあるコーヒーショップに入り、席に着くと、すぐさま、トーストやハムエッグが乗ったプレートが運ばれて来た。

まだ、注文はしてないけれど、と思ったが、このコーヒーショップの朝のメニューは、これだけで、客が席に着くということは同時に、このプレートのオーダーを意味しているのだろう、と解釈して、食べた。まあ、美味かったし、コーヒーのおかわりはセルフで何倍も飲み脳にがつんがつんと刺激を入れてやった。フレッシュジュースもセルフで飲んだ。

で、

朝刊などもゆっくりと読ませてもらっておいて、お支払い、お支払いと、フロアーを走り回るお兄さんに声をかけると「エッ!」との反応。
実は、このホテルのコーヒーショップの朝は、ホテルに泊まりの客のモーニングだけをやっていて、外の客は受け付けてないとの話。ボクを、泊まり客と勘違いして、さっさと、モーニングプレートが出て来たというわけだ。

と、

お兄さんの言うには
お金をもらうのも、いろいろ伝票やなんやで、めんどうだから、黙って出て行って、とのこと。

いや、いや、ごちそうさまでした。
恐縮です。ということになったのでした。

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